買ったナッツは、いつでもおいしく食べたいもの。
1回で食べきれる量のナッツならいいのですが、大袋入りのナッツは、食べ切るまでにちょっと時間がかかってしまいますよね。
皆さん、普段ナッツの保存はどうしていますか？
ナッツの大敵！
ナッツは比較的保存の効く食材で、水分量が少なくカリッ、コリッとした香ばしさが特徴です。でも、湿度、空気、光・熱にはとっても敏感な食材なんです。
ちょうど、この時期、日本では暑い日が続きます。
日本の夏は気温が高く、空気中にたっぷりと水蒸気が含まれて、湿度もぐっと上がります。私たちは湿気の多い日は不快と感じますが、人間と同じように、ナッツも湿気が苦手です。
ナッツが空気中の水分を吸収し湿気てしまい、食感や風味が落ちていってしまうのです。
そして、空気。ナッツには不飽和脂肪酸という良質な脂質が豊富に含まれています。不飽和脂肪酸は動脈硬化や老化を防ぐなど、身体に良い働きのある脂質です。でも、この不飽和脂肪酸は、酸化しやすい性質を持っていて、酸化するとべたついたり風味が悪くなってしまいます。酸化した食材は体にも良くないため、十分気をつけなくてはなりません。
さらに光と熱。ナッツにはさまざまなビタミンが含まれますが、多くのビタミンは光や熱に弱いことが知られており、これらを避けることで栄養素の減少を防げることができます。直直射日光や蛍光灯の光を避けるのもナッツをおいしく長持ちさせるポイントです。
おいしさ保つ保存容器
酸化や空気中の水分の吸収を防ぐため、ジッパー付きの袋や瓶などの密閉容器がオススメです。また、購入時にナッツが入っているアルミ素材の袋も光を遮断できます。
袋の場合はしっかり空気を抜いて保存する、瓶などの容器の場合には乾燥材を入れておくといいでしょう。
袋や容器を開ける頻度が多いほど、ナッツが酸素に触れる時間が増え酸化が進みやすくなるため、1回に食べる量を小分けにしておくのも効果的です。
品質を保つ保存場所
ナッツの品質を保つには、気温が低めで温度変化が少なく、直射日光が当たらないところでの保管が大切で、特に梅雨や夏場などは、できるだけ「冷蔵庫」に入れて保管するのがオススメです！ただ、ナッツは周囲の匂いを取り込みやすいので、密閉容器などに入れてから保管するのが重要です。
未開封のナッツでも、開封後と同様に直射日光の当たらない涼しい場所で保管してください。
ナッツ復活！！
うっかりしていて、ナッツが湿気てしまう時もありますよね。湿気によりカリッとした独特な食感が損なわれたナッツも、工夫次第でおいしくよみがえる食べ方もあります。
★ トースターや電子レンジなどで少しだけ加熱してみましょう。吸収した水分が飛び、食感が戻ります。
★ フライパンに油を引かずにナッツを入れて軽く煎ってもカリッした香ばしさが復活します。
ただし、両方とも加熱しすぎると、苦みや渋みが強くなってしまう場合もあるため、様子を見ながら調整してください。
デイリーにナッツを食べるためにまとめ買いをしている方や、備蓄用途にナッツを多めに買いたい方はぜひ参考にしてみてください♪
でも、酸化してしまったナッツは食べないようにご注意ください！
