ナッツ類は、人類との関わりが古く、保存食として、神事などのお供え物としてお祀りさ れていました。
中でもくるみは人類が食用にしてきた最古のナッツと云われ、紀元前7000年ごろから食べられていたそうで、
古代エジプトの国王のお墓からもナッツ類が発見されています。
日本でも縄文時代から、クルミをはじめとしたドングリ、クリ、トチの実などのナッツが食べられていました。
そしてこのナッツは、脂質、タンパク質、食物繊維、ビタミンＥ、マグネシウム、カルシ ウム、カリウム、鉄など
さまざまな栄養素がぎゅっと詰まった「天然のスーパーフード」です。
健康志向が高まる昨今、市場規模は拡大しています。素焼きや味付けのナッツだけでなく
ナッツバターやナッツペーストなど菓子類やベーカリーでのフィリング
パンやマフィンに塗るスプレッドとして消費用途も広がりを見せています。
日本では、アーモンド、クルミ、カシューナッツが多く出回っていますが、欧州と比較して、
一人当たりの消費量（年）は少ないというデータがあります。
私たちは、飽食の日本の食生活の中にも、おいしくそして健康的な食品のナッツは、これまで以上に需要があると考えています。
各種ナッツの特徴や栄養価、気候により左右されるナッツの生育や
グロワー（生産者）の皆様の取り組み、海外市場の動向、そして私たちの日常にあるナッツのあれこれについて、
よみものにつづっていきたいと思います。
